Local Knowledge
日本人には常識、旅行者は知らないこと
ガイドブックに載らない理由は単純だ。地元にとって当たり前すぎて、説明する必要がないからである。
土
注文のコツ
生地を一度に流すのではない
生地を一度に流すのではない。①具だけを炒める ②ドーナツ状に寄せて土手を作る ③中央に生地を少しずつ流す ④ふつふつしたら全体を混ぜて薄く伸ばす。順序を守らないと土手が崩れて鉄板中に広がる。
焦
注文のコツ
薄く伸ばした生地を小さなヘラ(はがし)で鉄板に押し付け、少し焦がして食べる
薄く伸ばした生地を小さなヘラ(はがし)で鉄板に押し付け、少し焦がして食べる。この「おこげ」がもんじゃの醍醐味。ヘラを鉄板と平行に寝かせると均一に焦げる。
箸
暗黙のルール
各自が小さなヘラを持ち、鉄板から直接すくって食べる
各自が小さなヘラを持ち、鉄板から直接すくって食べる。皿に取り分けて箸で食べる料理ではない。複数人で同じ鉄板を削りながら食べるのがこの料理の形。
文
店の由来
昭和20年代、紙や習字道具が手に入りにくかった頃
昭和20年代、紙や習字道具が手に入りにくかった頃、水で溶いた小麦粉で鉄板に文字を書いて子どもに教え遊んだことから「文字焼き」と呼ばれ、もんじ→もんじゃに転じた。元は駄菓子屋の子どものおやつ。
どんな場所か
中央区は江戸の商人文化が残る区。看板は色あせ、入口は狭い。それでも昼どきになると、この狭い戸口に人が絶えず吸い込まれていく。 初めてなら一番上に書かれたものを頼めばいい。たいていそれが、この店が最も長く作ってきたものだ。 開店時刻に合わせて行けば席の心配はない。ただし回転が速く、長居はしにくい。 席が狭くコートは膝に置くことになる。冬は薄手を重ねる方が楽だ。 次に来るなら時間帯を変えて訪ねてみてほしい。印象がかなり変わる。
何を頼むか
地元で愛される理由
客の大半が歩いて来られる距離に住む。一度失望させれば二度と来ない相手だから、味の下限が保たれる。 回転が速い。注文から提供まで長くかからず、食べて立つまで二十分あれば足りる。