TOKYO 23
Local Know-How

日本人には常識、旅行者は知らないこと

ガイドブックに載らない理由は簡単です。地元の人には当たり前すぎて、説明する必要がないからです。

261店舗固有の情報
74確認できた店
5分類

注文のコツ

60

焼きりんごは10月〜5月限定

焼きりんごは10月〜5月限定。しかも平日は14時以降、土日祝は11時から。カレーと並ぶ名物だが、時間を知らないと食べられない。

スマトラカレー 共栄堂 千代田区

本店は飲み物と軽食中心

本店は飲み物と軽食中心。ナポリタンやピザトーストなどの食事は隣の「さぼうる2」が担当。空腹なら最初から2号店へ。

さぼうる 千代田区

喫茶店の看板を掲げながら、世界中の瓶ビールを揃えることで有名

喫茶店の看板を掲げながら、世界中の瓶ビールを揃えることで有名。珈琲客と昼酒客が同じ空間に座る。

ミロンガ・ヌオーバ 千代田区

注文するとカレーより先に、バターを乗せた茹でジャガイモが出る

注文するとカレーより先に、バターを乗せた茹でジャガイモが出る。これ目当ての常連もいる。無料。芋を食べながら待つのがこの店の順序。

欧風カレー ボンディ 神保町本店 千代田区

ほとんどの客が赤いナポリタンを食べる店なので目立たないが

ほとんどの客が赤いナポリタンを食べる店なので目立たないが、メニューには「イタリアン」が別にある。ケチャップではなく塩味で、同じ麺をまるで違う顔で出す。二度目の来店で頼むと、この店の幅が分かる。

さぼうる2 千代田区

藪系の蕎麦は甘皮ごと挽くため淡い緑

藪系の蕎麦は甘皮ごと挽くため淡い緑。つゆは江戸前で辛いので、麺の先1/3だけ浸けるのが定石。全部浸けると塩辛くて蕎麦の香りが消える。

かんだやぶそば 千代田区

食べ終えたら「そば湯」を頼む

食べ終えたら「そば湯」を頼む。残ったつゆに注いで飲むのが江戸以来の締め。これをせずに帰るのは惜しい。

かんだやぶそば 千代田区

専門画材だけと思われがちだが、1階は文具や雑貨が多く土産選びに向く

専門画材だけと思われがちだが、1階は文具や雑貨が多く土産選びに向く。上階に行くほど専門的になり、上層にはギャラリーカフェもある。

文房堂 千代田区

贈答用の詰め合わせが目立つが、本来は100gから量り売りする店

贈答用の詰め合わせが目立つが、本来は100gから量り売りする店。二十種類ほど並ぶので、気になるものを少しずつ選べばいい。小上がりでの「座売り」が残っており、何がご飯に合い何が酒に合うかを店主に聞ける。現金のみ。

佃煮 天安本店 中央区

生地を一度に流すのではない

生地を一度に流すのではない。①具だけを炒める ②ドーナツ状に寄せて土手を作る ③中央に生地を少しずつ流す ④ふつふつしたら全体を混ぜて薄く伸ばす。順序を守らないと土手が崩れて鉄板中に広がる。

月島もんじゃストリート 中央区

薄く伸ばした生地を小さなヘラ(はがし)で鉄板に押し付け、少し焦がして食べる

薄く伸ばした生地を小さなヘラ(はがし)で鉄板に押し付け、少し焦がして食べる。この「おこげ」がもんじゃの醍醐味。ヘラを鉄板と平行に寝かせると均一に焦げる。

月島もんじゃストリート 中央区

そばの実の芯だけを使って打つため、麺が白い

そばの実の芯だけを使って打つため、麺が白い。これが「さらしな」と呼ばれる系統で、この店がその粉を今の形に近く改良したとされる。品書きには普通の色の蕎麦も、殻ごと挽いた太打ちもある。初めてなら白い蕎麦ともう一種類を頼んで比べるのが、この店の分かり方だ。

総本家 更科堀井 麻布十番本店 港区

常連が必ず頼むハウスメニュー

常連が必ず頼むハウスメニュー。観光客はモヒートを頼むが、隣の日本人が飲んでいるのは大抵こちら。

ALBATROSS 思い出横丁店 新宿区

奥のレジで先に注文して支払い、その場で受け取るセルフ方式

奥のレジで先に注文して支払い、その場で受け取るセルフ方式。メニューは壁に貼られていて種類が多い。順番が来てから迷い始めると後ろが詰まる。並んでいる間に壁を見て決めておくのが、この店のリズム。

ビア&カフェ BERG 新宿区

店名どおりビールと珈琲が並び立つ

店名どおりビールと珈琲が並び立つ。ソーセージは国際コンクールで金賞を取った職人が納める。珈琲220円台、モーニング439円からと新宿では異例の安さ。

ビア&カフェ BERG 新宿区

お品書きに順序が書かれている

お品書きに順序が書かれている。まずつゆだけで一口、次に葱、揚げ玉、七味、最後に生姜。守れば一杯の中で味が四度変わる。ここの揚げ玉は油っぽくなく、それだけを食べる客もいる。

根津 釜竹 文京区

ざるうどんは太打ちと細打ちが選べるが

ざるうどんは太打ちと細打ちが選べるが、細打ちは生地を伸ばす作業を多く繰り返すため注文後に時間がかかる。その分コシが強い。

根津 釜竹 文京区

食前酒ならぬ「麺前酒」

食前酒ならぬ「麺前酒」。全国から選んだ日本酒を2週間に一度入れ替え、常連も新鮮に選べるようにしている。鴨ロースや天ぷらなど肴も充実。

根津 釜竹 文京区

鍋が来たら葱を惜しみなく載せる

鍋が来たら葱を惜しみなく載せる。地元民は鍋が見えなくなるほど載せる。山椒も忘れずに。

駒形どぜう 台東区

デンキブランをストレートで一口、すぐ生ビールを一口

デンキブランをストレートで一口、すぐ生ビールを一口。客の間で自然発生した飲み方を、今では店がポスターで勧めている。テーブルにグラスが並ぶのはこのため。

神谷バー 台東区

1942年の創業以来、作るのは角食パンとロールパンの二種類だけ

1942年の創業以来、作るのは角食パンとロールパンの二種類だけ。他は一切ない。この単純さを80年以上守っている。

パンのペリカン 台東区

すき焼きコースは夜だと数千円〜1万円台だが

すき焼きコースは夜だと数千円〜1万円台だが、昼は「明治すき焼き丼」など1日20食限定を2,000円台で出す店もある。開店直後に売り切れることが多い。

今半 本店 台東区

天ぷらそばは丼からはみ出す大きな海老天が2本

天ぷらそばは丼からはみ出す大きな海老天が2本。ごま油で揚げるため軽く、筋を4か所折って真っ直ぐ揚げる仕込みを経る。1日に約1,000本を揚げるという。

尾張屋 本店 台東区

通常の天ぷらそばはクマエビ、「上天ぷらそば」は車海老を使う

通常の天ぷらそばはクマエビ、「上天ぷらそば」は車海老を使う。価格差の理由はここにある。

尾張屋 本店 台東区

商店街連合会長が明かす要領

商店街連合会長が明かす要領。値段は1,000円・2,000円と切りよく設定されているため単品の値切りは通りにくい。「これとこれで5,000円」とまとめて提案する方が有利。

アメヤ横丁(アメ横) 台東区

1880年創業

1880年創業。特徴は極端に甘い割り下。それだけを飲むのは難しいほどだが、その汁で肉を煮ると均衡が取れる。この甘さゆえ「今半よりちんや」という常連も少なくない。

ちんや 台東区

本店のすき焼きが重いなら地下の「ちんや亭」へ

本店のすき焼きが重いなら地下の「ちんや亭」へ。カウンターのみのステーキ店で昼の定食が手頃。ただし11:30〜16:00のみ営業。

ちんや 台東区

この店で煮込みを頼んだら、ガーリックトーストも一緒に注文するのが決まりのようになっている

この店で煮込みを頼んだら、ガーリックトーストも一緒に注文するのが決まりのようになっている。食べ終えて残った汁にトーストを浸すためだ。三代目が始めた組み合わせだが、今では店の流儀として定着し、人数分頼む客も多い。煮込みは玉子入りか玉子なしかを選ぶ。

山利喜 本館 江東区

元祖は漁師が船上で作った「ぶっかけ」

元祖は漁師が船上で作った「ぶっかけ」。あさりと葱を味噌で煮て飯にかけたもの。「炊き込み」は明治以降、大工が弁当にするため生まれた。両方出るセットもある。

深川めし 江東区

「戸越銀座コロッケ」は特定店の商品ではなく商店街全体のブランド

「戸越銀座コロッケ」は特定店の商品ではなく商店街全体のブランド。約20店が独自のレシピで作る。1.3kmを歩きながら食べ比べるのが流儀。おでんコロッケなどの変わり種も。

戸越銀座商店街 品川区

揚げる時だけ串を刺し、盛り付ける前に外す

揚げる時だけ串を刺し、盛り付ける前に外す。中は肉と葱で、この葱が揚がると甘い。ロースやヒレよりこちらを頼む常連も多い。

とんかつ とんき 目黒本店 目黒区

この店では羽根つき餃子は「鍋貼(グオティエ)」と書かれている

この店では羽根つき餃子は「鍋貼(グオティエ)」と書かれている。単に「焼き餃子」と表記する店もあり紛らわしいが、どちらも同じもの。蒲田ではこの焼き餃子の値段を、三軒が長く近い水準に保ってきた。本店は狭く行列が長ければ、歩いて数分の別館の方が席に余裕がある。

中国家庭料理 你好 本店 大田区

1階席はすべて正面の巨大スピーカーを向く

1階席はすべて正面の巨大スピーカーを向く。音を堪能するなら一声かけて2階前列へ。スピーカーは左右で大きさが違い、これは音の解像度を計算した結果という。

名曲喫茶ライオン 渋谷区

三角形に高く盛られたライスは、山好きだった先代が山に見立てたのが始まり

三角形に高く盛られたライスは、山好きだった先代が山に見立てたのが始まり。ルーに垂らされた白いものは雪解けを表すミルク。麓を少しずつ崩しながら食べる。

ムルギー 渋谷区

付け合わせは福神漬と紅生姜のミックス、それに黄色い壺漬け

付け合わせは福神漬と紅生姜のミックス、それに黄色い壺漬け。この組み合わせで完成という常連が多い。辛口にすると玉子の上のケチャップがチリオイルに替わる。

ムルギー 渋谷区

複数の産地の地鶏を扱うため、同じモモでも産地違いを並べて頼み、味を比べられる

複数の産地の地鶏を扱うため、同じモモでも産地違いを並べて頼み、味を比べられる。この店を知る人はそう注文する。ただし串一本一本がかなり大きいので、欲張るとすぐに腹がいっぱいになる。締めは鶏スープ。

鳥福 渋谷区

同じ看板の店舗が各階に散らばっているが、それぞれ特化する分野が違う

同じ看板の店舗が各階に散らばっているが、それぞれ特化する分野が違う。フィギュア専門、人形専門、昔の企業ノベルティやブリキ玩具だけを扱う店もある。だから一軒だけ見て「見た」と思うと無駄足になる。目的があるなら、何階のどの店舗かを先に調べて行く方が効率的だ。

中野ブロードウェイ 中野区

捌きたてのうなぎを部位ごとに串で焼いて出すのがこの店の本体

捌きたてのうなぎを部位ごとに串で焼いて出すのがこの店の本体。えり、ひれ、肝、心臓、一口蒲焼が順に出て、白焼と蒲焼は最後。蒸さずにそのまま焼くので、江戸前を想定して行くと食感が違う。

かぶと 豊島区

麺を食べ終えたら、残ったつけ汁に注ぐ「スープ割り」を頼むのが締め

麺を食べ終えたら、残ったつけ汁に注ぐ「スープ割り」を頼むのが締め。濃いつけ汁が飲める濃度になる。これをせずに帰るのは半分しか味わっていないに等しい。

東池袋大勝軒 豊島区

麺量は並300g、中450gと一般的なラーメンの倍近い

麺量は並300g、中450gと一般的なラーメンの倍近い。見た目より多いので初回は小から。つけ汁は甘・辛・酸のバランスで最後まで飽きさせない。

東池袋大勝軒 豊島区

赤い下着を身に付けると元気が出るという言い伝えがあり、商店街では赤パンツの店の前だけ特に混む

赤い下着を身に付けると元気が出るという言い伝えがあり、商店街では赤パンツの店の前だけ特に混む。塩大福、漬物、干物など客層に合わせた品が露店にも並ぶ。

巣鴨地蔵通り商店街 豊島区

チューハイ200〜400円、つまみ100〜350円台が相場

チューハイ200〜400円、つまみ100〜350円台が相場。1000円で3杯とつまみ2皿が成立する。この価格が保たれるのは回転が速いからで、長居はその仕組みを壊すことになる。

立ち飲み いこい 本店 北区

一日乗車券400円

一日乗車券400円。3回乗れば元が取れる。車内で買え、ICカードに設定する方式もあり、初回乗車時に乗務員へ伝えればよい。2回目以降はタッチするだけで運賃が引かれない。

都電荒川線(東京さくらトラム) 荒川区

商店街振興組合が直営する店が一軒あり

商店街振興組合が直営する店が一軒あり、全国の市町村と直接契約してその土地の野菜や特産品を仕入れている。東京にいながら地方のものを買う仕組みで、観光用ではなく住民向けだ。ほかに和菓子屋が目立って多く、二階に上がってたどり着く文房具店のような、時が止まったような店も残る。

ハッピーロード大山商店街 板橋区

席に着くと奥から順に飲み物の注文を取り、全員に酒が行き渡ってから煮込み系が順に出される

席に着くと奥から順に飲み物の注文を取り、全員に酒が行き渡ってから煮込み系が順に出される。そのとき「要る・要らない」をその場で答えればいい。慣れた客は、煮込みが全員に行き渡るまで他の料理の注文を控える。この流れを止めないのが、この店の作法だ。

大はし 足立区

壁のメニューには「もつ焼き」としか書かれていない

壁のメニューには「もつ焼き」としか書かれていない。実際は部位(シロ・レバ・カシラ・ガツ・アブラ・ナンコツ・ハツ)に味(塩・タレ・素焼き・味噌)と焼き(若焼き・普通・よく焼き)を組み合わせて言う。「シロ タレ よく焼き」のように。何も言わなければ普通焼き。組み合わせは百通りを超え、予習してくるのがこの店の作法とされる。

宇ち多゛ 葛飾区

焼き物は同じ部位2本で1皿と決まっている

焼き物は同じ部位2本で1皿と決まっている。一方「生」(ボイル)は1本ずつ2種類を組み合わせられる。だから「レバとハツ 1本ずつ」と言えば自動的に生が出る。一人で来て色々な部位を試したいときの頼み方。さらに「お酢」と付ければ醤油に酢が加わる。

宇ち多゛ 葛飾区

壁の値段は1貫あたりで、注文すると2貫ずつ出てくる

壁の値段は1貫あたりで、注文すると2貫ずつ出てくる。つまり支払いは表示の倍になる。知らずに会計を見ると驚く。いろいろ少しずつ食べたいなら、最初から盛り合わせを頼む方がいい。

栄寿司 葛飾区

練り物屋に併設して始まったおでん屋だが、純米酒の燗と自然派ワインを揃えているのがこの店の個性

練り物屋に併設して始まったおでん屋だが、純米酒の燗と自然派ワインを揃えているのがこの店の個性。おでんにワインという組み合わせを東京で早くから押し出した側だ。任せればその日のおでんに合う酒を選んでくれる。

おでん二毛作 葛飾区

参道の名物は草だんご

参道の名物は草だんご。髙木屋老舗、とらや、吉野家などが並び、一串ずつ買って食べ比べるのが流儀。一串150円前後。とらやは土日祝のみ焼き草だんごを出す。

柴又帝釈天 参道 葛飾区

看板の若鳥唐揚は時価で値段の表示がない

看板の若鳥唐揚は時価で値段の表示がない。注文を取りに来た店員が、その日の重さ別の値段を三つ四つ一息で言う。聞き返さず一度で把握するのがコツで、自信がなければ「最後ので」と答えればいい。そしてこれは必ず人数分頼む決まりで、シェアはできない。

鳥房 葛飾区

先に頼んだぽん酢の料理を食べ終えると、皿に葱と唐辛子の混じったタレが残る

先に頼んだぽん酢の料理を食べ終えると、皿に葱と唐辛子の混じったタレが残る。これを捨てずに取っておき、唐揚げに添えられた千切りキャベツにかけるのが、この店に長く通う人のやり方。唐揚げの味変にも使う。そして太い骨以外はだいたい食べられる。

鳥房 葛飾区

22歳以下・25歳以下の割引券がある。身分証を持参する

一般券は公演により7,500〜8,800円ほどだが、22歳以下対象の「ヤング券」と25歳以下対象の「U-25チケット」が別にある。3,800〜5,500円ほどで購入でき、当日に身分証明書を提示して指定席券と引き換える。

本多劇場 世田谷区

御三家の三軒が同じブランド豚を使う

丸一、檍、まるやま食堂が蒲田とんかつ御三家と呼ばれる。三軒とも千葉県産のブランド豚・林SPFを使う。同じ材料なのに味が分かれるのが、食べ比べの面白さだ。

蒲田 とんかつ御三家 大田区

ソースより塩で食べろと言われる

三軒とも卓上にソースのほか塩が置かれている。檍は世界各国の岩塩を揃え、丸一にも塩・醤油・からし・七味が並ぶ。厚いロースの脂の甘みをそのまま感じるなら塩のほうがよい、というのがこの街の定説だ。

蒲田 とんかつ御三家 大田区

土産には本物の寄生虫を封入したものがある

2階のミュージアムショップでは、本物の寄生虫をアクリルに封入したストラップやキーホルダーを販売している。一つひとつ異なる寄生虫が入っているので選んで買える。サナダムシが描かれたTシャツや「寄生虫カルタ」もある。

目黒寄生虫館 目黒区

刑事部門のほかに商品・考古の二部門がある

地下2階の展示室は商品・刑事・考古の三部門に分かれる。商品部門は漆器・染織品・陶磁器といった伝統工芸の製造工程を、考古部門はこの大学の発掘成果を公開している。日本で最初に発見された旧石器時代の遺跡、群馬県の岩宿遺跡の出土品もここにある。

明治大学博物館 刑事部門 千代田区

まず神社に参拝してから登るのが順序だ

富士塚は浅間神社の社殿の真後ろにある。この神社自体が富士信仰の場なので、まず参拝してから登拝するのが順序だ。登山道に沿って一合目、二合目と意識しながら歩くとよい。

江古田の富士塚(浅間神社) 練馬区

煮込みは「一人前」単位で出る

席に着くと「煮込みは一人前でよろしいですか」と聞かれる。一人前は串が数本のセットで、なんこつ・シロ・フワの三種の部位が混ざって出る。部位を一つずつ選んで頼む店ではない。初めてなら「はい」と答えればいい。

大坂屋(門前仲町) 江東区

つゆが二種類出る — 混ぜずに使い分ける

この系譜の店は、甘口の「あま汁」と辛口の「から汁」を一緒に出す。二つを混ぜるのではなく、一箸ごとに使い分けて味の違いを見るのがこの店での食べ方だ。白い御膳そばは香りが淡いので、つゆの差がよく分かる。

永坂更科 布屋太兵衛 麻布総本店 港区

暗黙のルール

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地下一階、現金のみ

地下一階、現金のみ。42席すべてテーブル席で、一人でもカウンターに詰められることはない。昼のピークは相席が基本。

スマトラカレー 共栄堂 千代田区

ラドリオとミロンガ・ヌオーバは同じ路地に並ぶ

ラドリオとミロンガ・ヌオーバは同じ路地に並ぶ。ラドリオは静かなクラシック、ミロンガはアルゼンチンタンゴ。常連はその日の気分で使い分ける。

ラドリオ 千代田区

石造りの階段と手が届かない高さの書棚で敷居が高く見えるが、眺めるだけでも構わない

石造りの階段と手が届かない高さの書棚で敷居が高く見えるが、眺めるだけでも構わない。高い場所の本は店員に頼めば取ってくれる。

一誠堂書店 千代田区

1955年に始まった二軒が並んで建っている

1955年に始まった二軒が並んで建っている。本店は飲み物と軽食が中心で、壁の落書きで有名。2の方は食事専門で、ドリンクのみの利用は受け付けていない。目的を取り違えて入る人が毎日出る。

さぼうる2 千代田区

並んでいる間に窓口で注文と会計を先に済ませ「食札」を受け取る方式

並んでいる間に窓口で注文と会計を先に済ませ「食札」を受け取る方式。知らずにただ並んでいると後から来た人に抜かされ続ける。

玉ひで 中央区

入口で靴を預けると下足札が渡される

入口で靴を預けると下足札が渡される。掘りごたつ式なので正座が苦手でも問題ない。混雑時は相席が基本。

玉ひで 中央区

佃煮は、時化で物流が止まっても持つように作られた漁師の保存食が出発点

佃煮は、時化で物流が止まっても持つように作られた漁師の保存食が出発点。だから常温で日持ちし、調理もいらない。東京から持ち帰る土産としてこれほど向くものは少ない。豆腐やかまぼこに乗せるだけでつまみになり、クリームチーズとも合うというのが店の話。

佃煮 天安本店 中央区

各自が小さなヘラを持ち、鉄板から直接すくって食べる

各自が小さなヘラを持ち、鉄板から直接すくって食べる。皿に取り分けて箸で食べる料理ではない。複数人で同じ鉄板を削りながら食べるのがこの料理の形。

月島もんじゃストリート 中央区

買ったものを歩きながら食べることは、市場が明示的に禁じている

買ったものを歩きながら食べることは、市場が明示的に禁じている。通路が狭く、通行の妨げになり危険だからだ。買った店の前か指定の場所で食べてから動くのが原則。キャリーバッグはコインロッカーに預けるという項目もマナー八箇条に入っている。ここは観光地である前に問屋街だ。

築地場外市場 中央区

ゴールデン街標準のチャージ500円

ゴールデン街標準のチャージ500円。現金のみ。1・2階で28席とこの街では広めで、外国人客も多く初訪問の敷居が低い。

Gallery & Bar アルバトロスG 新宿区

一定額以上の熊手が売れると、商人と客が「家内安全・商売繁盛」と唱えて手を打つ

一定額以上の熊手が売れると、商人と客が「家内安全・商売繁盛」と唱えて手を打つ。この三本締めが境内に響くのが酉の市の醍醐味。

花園神社 新宿区

前年の熊手を納め、新しいのを購入する際は前年より大きいものを選ぶのが良いとされる

前年の熊手を納め、新しいのを購入する際は前年より大きいものを選ぶのが良いとされる。毎年同じ熊手商で買い贔屓になると、名前入りの札を差してくれる。

花園神社 新宿区

カウンターに丸椅子がひしめき、隣と肩が触れる

カウンターに丸椅子がひしめき、隣と肩が触れる。後から来た人が入れるよう少しずつ詰めるのが横丁の作法。荷物は膝に乗る大きさが快適。

思い出横丁 新宿区

「1人1品」「ドリンク杯数制限」「3名以上不可」など店ごとに決まりが違う

「1人1品」「ドリンク杯数制限」「3名以上不可」など店ごとに決まりが違う。入口や壁に掲示されているので入る前に確認を。現金のみの店が圧倒的。

思い出横丁 新宿区

狭い路地に人が絶えず通るため、立ち止まっての撮影は通行の妨げになる

狭い路地に人が絶えず通るため、立ち止まっての撮影は通行の妨げになる。撮るなら端に寄ってサッと。

思い出横丁 新宿区

窓の外から見ると常に満席に見えて諦めたくなるが

窓の外から見ると常に満席に見えて諦めたくなるが、並んで注文を終える頃にはたいていどこかが空いている。立ち席を含めて回転が非常に速いためだ。席を先に取ろうとせず、注文の列に並ぶのが正しい順番。

ビア&カフェ BERG 新宿区

セルフ式なので食べ終えたら食器は返却口へ

セルフ式なので食べ終えたら食器は返却口へ。常に待ちがある店なので、席を早く空けるのが配慮になる。立ち飲みカウンターもあり一杯だけでも使いやすい。

ビア&カフェ BERG 新宿区

1801年創業

1801年創業。一階は椅子がなく、靴を脱いで畳に上がり長板の前に座る江戸のままの構造。膝が不安なら椅子席を頼むとよい。

駒形どぜう 台東区

天丼を頼むと本当に天丼だけ

天丼を頼むと本当に天丼だけ。吸物と新香はそれぞれ別注文。セットで食べたいなら「天丼定食」を頼めば吸物と小鉢が付く。

大黒家天麩羅 本店 台東区

1階が埋まると2階の座敷へ

1階が埋まると2階の座敷へ。靴を脱いで上がる際の下足札が注文番号と連動しているので机の上に置く。2階は相席あり。現金のみ。

大黒家天麩羅 本店 台東区

1階はキャッシュオン

1階はキャッシュオン。入口右のレジで食券を買い、席に着くと店員が回収する。混雑時は先に席を取ってから食券を買うのが地元の順序。2回目以降は席で注文可。

神谷バー 台東区

電話予約が可能で、地元民はほぼ予約して取りに来る

電話予約が可能で、地元民はほぼ予約して取りに来る。予約なしで午後に行くと空振りの確率が高い。

パンのペリカン 台東区

年末の魚屋はクレジットカードや電子マネーが使えない店がほとんど

年末の魚屋はクレジットカードや電子マネーが使えない店がほとんど。買うものを事前にリスト化し予算を決めておくと交渉しやすい。はぐれた場合はアメ横センタービル前の「賑わいの像」が合流の目印。

アメヤ横丁(アメ横) 台東区

大きな桜の葉が二、三枚、餅をすっぽり包んでいる

大きな桜の葉が二、三枚、餅をすっぽり包んでいる。この葉は香りをつけ、餅を乾かさないためのもので、食べるために付いているわけではないので、店は外して食べることを勧めている。葉は大きく硬いので三枚とも食べるのは無理がある。一枚だけ残して香りと食感を楽しむ人もいる。

長命寺桜もち 山本や 墨田区

やきとんは1人前2本が基本単位で、一種類だけ味見はできない

やきとんは1人前2本が基本単位で、一種類だけ味見はできない。予約は平日の夕方の早い時間の入店までで、土曜は予約不可。本館が満席でも近くに新館があるので、一軒で諦めなくていい。十歳未満の子ども連れは遠慮願うと明記されている。

山利喜 本館 江東区

ぶっかけは漁師が船上で急いで食べたもの

ぶっかけは漁師が船上で急いで食べたもの。丼に口をつけて箸でかき込むように食べてほしいと店側も言う。西洋式マナーでは行儀が悪く見えるが、この料理はそれが正解。

深川めし 江東区

お茶を飲む仕草はアクションが大きく一番分かりやすい

お茶を飲む仕草はアクションが大きく一番分かりやすい。大きく傾けて飲み干せば食事終了の目安。キャベツ・ご飯・豚汁は減っているのを見て自ら足す。

とんかつ とんき 目黒本店 目黒区

定食はご飯とキャベツがおかわり自由、豚汁は一杯まで無料

定食はご飯とキャベツがおかわり自由、豚汁は一杯まで無料。新人が最初に覚える仕事は「減っているものを探して足すこと」。

とんかつ とんき 目黒本店 目黒区

1928年創業

1928年創業。から揚げの衣に小麦粉ではなく片栗粉を使う。だから茶色ではなく白く見える。この「白いから揚げ」が大田区の人にとってはほぼ郷土食だ。片栗粉が素早く肉を包み、肉汁を閉じ込めるという狙いがある。

蒲田 鳥久 本店 大田区

弁当は本来、携帯して食べるものという前提で作られている

弁当は本来、携帯して食べるものという前提で作られている。時間が経って冷めても飯粒が立ち、そこに揚げ物の油が絡むよう計算されている。だから温め直さず常温のまま食べるのが、この店を知る人の食べ方とされる。

蒲田 鳥久 本店 大田区

餃子といえばニンニクと思いがちだが、この系列はニンニクを使わない

餃子といえばニンニクと思いがちだが、この系列はニンニクを使わない。ニンニクを入れると餃子自体の味が分からなくなるという理由だ。餡は豚肉と白菜・葱程度とシンプルで、皮が厚く、水餃子を焼いたような食感になる。昼に食べても匂いを気にしなくていいということでもある。

中国家庭料理 你好 本店 大田区

一般的な招き猫と違い小判を持たない

一般的な招き猫と違い小判を持たない。「猫が招くのは縁(機会)であり、福に転じるかは本人次第」という武家の戒めによる。

豪徳寺 世田谷区

社務所で買った猫はその場で奉納せず持ち帰ってよい

社務所で買った猫はその場で奉納せず持ち帰ってよい。奉納所の数千体は「願いが叶った後、礼として改めて納めたもの」。大きさは9種類あるがご利益に差はない。

豪徳寺 世田谷区

拝観無料で境内は広いが、井伊家の墓所がある曹洞宗の寺

拝観無料で境内は広いが、井伊家の墓所がある曹洞宗の寺。参拝者と墓参の人が共存するので、大声や三脚撮影は控えたい。周囲は住宅街。

豪徳寺 世田谷区

店が明示するルール

店が明示するルール。大声での会話はせず、店内撮影は全面禁止、携帯はマナーモードで通話は店外。飲食物の持ち込みも不可。店員すら物音を控える。

名曲喫茶ライオン 渋谷区

扉を開けても案内の声はかからない

扉を開けても案内の声はかからない。静かに空席に座れば水とその日のプログラムが運ばれる。接客をしないこと自体が他客への配慮。

名曲喫茶ライオン 渋谷区

ライブハウスを併設するが1階の喫茶スペースはノーチャージ

ライブハウスを併設するが1階の喫茶スペースはノーチャージ。レコードとCDが約1万枚あり、誰でもリクエストできる。

B.Y.G 渋谷区

18席のみで常に待ちが出る

18席のみで常に待ちが出る。食べ終えたらすぐ立つのが作法。ラーメン店で食後に長居するのは日本で最も嫌われる行為のひとつ。

荻窪中華そば 春木屋 荻窪本店 杉並区

電話予約は受けていない

電話予約は受けていない。予約サイト一本のみ、しかも偶数月の第一木曜12時に二か月先までの席が一斉に開く。その瞬間を逃せば次は二か月後。会員登録とカード登録を先に済ませておかないと実質的に無理だ。

かぶと 豊島区

初来店の客には養殖のうなぎしか出さない

初来店の客には養殖のうなぎしか出さない。養殖と天然の違いが分からないうちに天然を食べても意味がない、という判断だ。二回目以降、しかもその日に入荷があったときだけ、食べ比べるかと聞かれる。常連にならないと開かない扉が実際にある店。

かぶと 豊島区

本堂脇の「洗い観音」は、水をかけて自分の悪いところと同じ場所を拭くと治るとされる

本堂脇の「洗い観音」は、水をかけて自分の悪いところと同じ場所を拭くと治るとされる。かつてタワシで擦られ像がすり減ったため1992年に新しく開眼、今は布で拭く。

巣鴨地蔵通り商店街 豊島区

店側の掛け声は大きいが、客の多くは一人客で注文以外はあまり話さない

店側の掛け声は大きいが、客の多くは一人客で注文以外はあまり話さない。だから混んでいてもうるさくない。コの字カウンターが二つ連なる珍しい造り。お通し・席料なし。

鯉とうなぎのまるます家 総本店 北区

赤羽をせんべろの聖地にした立ち飲みの一軒

赤羽をせんべろの聖地にした立ち飲みの一軒。椅子がないので30分〜1時間で次の店へ移るのがこの街のリズム。一軒に居続けるより何軒か回るのが赤羽流。

立ち飲み いこい 本店 北区

キャッシュオンで現金のみの店が多い

キャッシュオンで現金のみの店が多い。一万円札は困られるので千円札を数枚用意しておきたい。赤羽一番街界隈はこうした店が集まりハシゴに向く。

立ち飲み いこい 本店 北区

バスと同じ「前乗り・前払い・後降り」

バスと同じ「前乗り・前払い・後降り」。全区間均一料金で距離に関係なく同額。ICカードも使える。初めての人が後ろから乗ろうとして戸惑うことが多い。

都電荒川線(東京さくらトラム) 荒川区

駅の出口から続くアーケードが約560m

駅の出口から続くアーケードが約560m。傘をささずに端まで歩ける。200を超える店舗が並び、毎日13時から21時までは車両が通行止めになり歩行者天国になる。東京で雨に降られたとき、時間をつぶすのにこれほど向く場所は少ない。

ハッピーロード大山商店街 板橋区

2015年に整備された駅北口のペデストリアンデッキ上にあり、改札を出てすぐ

2015年に整備された駅北口のペデストリアンデッキ上にあり、改札を出てすぐ。入場料も開館時間もない。等身大のブロンズ像が五体立ち、その脇にこの区ゆかりのアニメ年表と撮影所関連の写真を並べた壁面が続く。写真を撮る人が多いので、通行の妨げにならない位置に立てばいい。

大泉アニメゲート 練馬区

扉を開けて満席だと「いっぱいだから入れないよ」と返される

扉を開けて満席だと「いっぱいだから入れないよ」と返される。ところが店内の待合席が空いていれば入れたも同然。静かにそこで待っていれば、席が空き次第案内してくれる。この仕組みを知らないと引き返すことになる。断られた客がニコニコして帰るのは、このルールを分かっているからだ。

大はし 足立区

店内では写真を撮れない

店内では写真を撮れない。この店の訪問記がどれも外観の写真だけなのはそのためだ。そして平日の夕方のみの営業で、土日は休み。開店前から行列ができ、開店と同時に満席になるので、週末に東京を旅する人にはそもそも機会がない店だ。

大はし 足立区

よそで一杯でも飲んできた人は入店を断られる

よそで一杯でも飲んできた人は入店を断られる。だから立石ではしご酒をするなら、この店は必ず一軒目になる。ほかに三人以上のグループは難しく、カバンは前に抱え、店内撮影は料理のみ、大声での会話はしないのが決まり。

宇ち多゛ 葛飾区

「お勘定お願いします」と言えば席で会計

「お勘定お願いします」と言えば席で会計。その際、焼酎を何杯飲んだか聞かれるので、数えておいて正直に答える。梅割りは一人当たりの杯数に上限があり、最後の一杯は「半分」と言えば半額で出してくれる。出るときもカバンは前に抱える。

宇ち多゛ 葛飾区

カウンターの上に直接寿司が置かれ、箸は出ない

カウンターの上に直接寿司が置かれ、箸は出ない。手でつまんでそのまま口へ運ぶのがこの店のやり方。シャリはゆるく握られており、箸で持つと崩れる。店内撮影は禁止。

栄寿司 葛飾区

二天門と帝釈堂の法華経説話彫刻がこの寺の核心

二天門と帝釈堂の法華経説話彫刻がこの寺の核心。境内散策は無料だが彫刻ギャラリーと庭園は別料金。裏手に山本亭と寅さん記念館がある。

柴又帝釈天 参道 葛飾区

鶏の半身を丸ごと揚げたものが出てくるが

鶏の半身を丸ごと揚げたものが出てくるが、食べ方が分からない客には店員が目の前で解体して見せてくれる。ただし原則として1グループに1回だけで、忙しい時はやってもらえない。しかも一瞬で終わるので、たいていの人は覚えられない。二皿目からは自力になる。

鳥房 葛飾区

入口に「酔った方の入店お断り」と貼られている

入口に「酔った方の入店お断り」と貼られている。立石の個人店にはこうした店が多く、この街は飲み歩いても一軒目が決まってしまう。席の案内、荷物を置く位置、靴を置く場所まで店員が細かく指示するので、迷わずすぐ従う方が互いに楽だ。そっけなく見えても悪気はない。

鳥房 葛飾区

区立の交通公園なので利用料がない

区立の交通公園なので利用料がない。足踏み式ゴーカート、自転車、三輪車を借りて信号付きのコースを走れるうえ、ポニー乗馬もモルモット抱っこも無料。都内でこの組み合わせを無料で一日中できる場所は少ない。

上千葉砂原公園 葛飾区

命名の舞台となった神社には今もこの由来を刻んだ碑があり、小松菜の産土神が祀られている

命名の舞台となった神社には今もこの由来を刻んだ碑があり、小松菜の産土神が祀られている。観光地として整備された場所ではなく住宅街の中の普通の神社なので、案内板を見なければ通り過ぎる。参拝そのものは自由で無料。東京で「食べ物の出発点」を実際の場所として確かめられる珍しい例だ。

小松菜ゆかりの里 香取神社 江戸川区

「骨董通り」は通称。店は40〜60軒に散らばっている

一列に並ぶ商店街ではない。通称「骨董通り」と呼ばれる道を中心に、駅の北と南にまたがって散らばっており、数え方によって40軒以上とも60軒以上とも言われる。一度に全部回ろうとすると疲れる。

西荻窪 骨董通り 杉並区

A列〜D列は平ら、E列から階段状になる

座席は前からA列〜Q列、横は1〜24番。A列からD列までは段差がほぼなく前の人の頭が気になることがあり、E列から階段状の段差がつく。見えやすさと価格のバランスではH列あたりがよいと言われる。

本多劇場 世田谷区

並んでいる間に注文を聞きに来る

開店前から列ができる店だ。店員がメニューを持って待機列を回り、先に注文を聞く。席に着けばすぐ出てくる仕組みなので、並んでいるあいだに何を頼むか決めておく必要がある。檍は店の前ではなく道路を挟んだ反対側から並び始めるのが流儀だ。

蒲田 とんかつ御三家 大田区

入館料を取らないのが創設者の方針だ

1953年の創設以来ずっと無料だ。「啓発にお金をいただいてはいけない」という創設者・亀谷了の方針による。代わりに入口に寄付箱があり、2階のミュージアムショップの売上が貴重な運営財源となっている。財政は今も楽ではない。

目黒寄生虫館 目黒区

残酷さを見せるための展示ではない

初代館長は法学部の大谷美隆教授。当時この大学の法学部は「刑罰は受刑者に対する教育を第一とする」という教育刑の理論を掲げており、残虐で前近代的な刑罰がその理念に反することを学生に批判的に理解させることが、博物館の存在意義だった。

明治大学博物館 刑事部門 千代田区

ヒールのある履物では登れない

高さ8mなのですぐ登れそうだが、自然石を積んだ登山道なので足元が整っていない。ヒールの高い履物は完全に不向きだ。雨のあとは滑りやすくなるのでさらに注意がいる。ハンカチや手ぬぐいを持参するよう案内がある。

江古田の富士塚(浅間神社) 練馬区

境内を先に上がってから富士に登る

神社自体が高台にあり、正面の石段をまず上ることになる。富士塚の入口はその石段の左手に別にある。初めての人は富士塚の入口を通り過ぎて本殿まで行き、引き返してくる。左手の鳥居を先に確かめておけば無駄がない。

品川富士(品川神社 富士塚) 品川区

登ったあとにいただく御朱印が別にある

登頂した人のための記念の御朱印が用意されている(500円)。社務所の受付は9時から17時までなので、夕方に来て登るだけで帰ると受けられない。お参り自体は24時間できるが、受付時間は別だと知っておくとよい。

千駄ヶ谷の富士塚(鳩森八幡神社) 渋谷区

線香を焚き上げてから頂上の石祠に礼拝する

ここの参拝には順序がある。富士山に見立てた塚に線香を持って登り、頂上の石祠前にある焚上釜を模したコンクリートの容器に線香を投げ入れて焚き上げる。その後、石祠に向かって礼拝する。こうして初めて富士山に登拝したのと同じ御利益があるとされる。

十条冨士塚(十条冨士神社) 北区

絵馬は自動販売機で買う

社務所や人のいる窓口ではなく、敷地内に設置された自動販売機で絵馬を売っている。根付とセットで1,000円、販売時間は6時から21時まで。夜遅くに行くと参拝はできても絵馬は買えない。

縁切榎(板橋宿) 板橋区

店内の写真撮影は禁止だ

店内写真撮影禁止が明示されている。三日月型のヒノキのカウンターも、煮込みの鍋も撮れない。外で外観だけ撮ってから入るのがこの店の作法だ。この決まりを知らずにカメラを構えるのが、外国からの客が最もしがちな失敗である。

大坂屋(門前仲町) 江東区

横丁で人を撮らない

この横丁で写真を撮ろうとして客に止められた、という記録がいくつもある。「撮られて困る人もいる」というわけだ。昼から立ち飲みしている人たちの事情に触れないのが、この町の礼儀である。看板や路地そのものを撮るのと、人を撮るのは違う。

大井町 東小路飲食店街 品川区

一軒で長居しない

この横丁はそもそも何軒も移動するはしご酒を前提に作られている。店一軒一軒がとても狭く、立ち飲みが多い。二、三杯やって出るのが流れで、そうすることで次の人が入れる。一軒に居座ると、この横丁の面白さもなくなる。

大井町 東小路飲食店街 品川区

地元民の時間

40

日曜定休

日曜定休。祝日は18時閉店で、しかも不定休あり。神保町の古書店街自体が日曜は静かになる。

さぼうる 千代田区

日曜定休

日曜定休。神保町の古書店は日曜または日祝休みの店が多く、街ごと静かになる。古書店巡りは平日か土曜に。

一誠堂書店 千代田区

親子丼は昼のみ

親子丼は昼のみ。13時までに並んでいればセーフ。開店30分前で既に10人以上、開店時に30人を超える日も。大安や戌の日は水天宮の人出で行列がさらに伸びる。

玉ひで 中央区

市場が定めるマナー八箇条の第一項が「朝は仕入れ優先タイム」

市場が定めるマナー八箇条の第一項が「朝は仕入れ優先タイム」。午前9時までは飲食店の買い出しの人の時間なので、店を回って品を見ている人がいたら邪魔をしない。観光客が回りやすいのは9時以降。逆に早すぎる時間はまだ開いていない店も多い。

築地場外市場 中央区

場外市場は商店街だが、市場の休市日に合わせて休む店が多い

場外市場は商店街だが、市場の休市日に合わせて休む店が多い。日曜と祝日、そして水曜がそれにあたる。半分以上が閉まる日もあるので、月・火・木・金に行くのが安全。土曜は開いているが人が最も多い。公式サイトに休市日カレンダーがあるので、行く前に確認すればいい。

築地場外市場 中央区

白い蕎麦に季節のものを練り込んだ「変わりそば」が別にある

白い蕎麦に季節のものを練り込んだ「変わりそば」が別にある。白い生地だから色と香りがそのまま出る、それで成り立つ品で、時期によって中身が変わる。同じ店を季節を変えて訪ねる客がいるのはこのためだ。蕎麦のほかに板わさなどの肴も揃い、昼から飲むこともできる。

総本家 更科堀井 麻布十番本店 港区

ゴールデン街は20時前だとほとんど閉まっている

ゴールデン街は20時前だとほとんど閉まっている。19時開店で朝5時まで営業。逆に19時前に行くと街ごと空。

Gallery & Bar アルバトロスG 新宿区

平日は2時、金土は5時まで

平日は2時、金土は5時まで。思い出横丁全体がこのリズム。深夜にこの路地を歩くこと自体が体験。

ALBATROSS 思い出横丁店 新宿区

夕方前は比較的入りやすく、夜が深まるほど密度が上がる

夕方前は比較的入りやすく、夜が深まるほど密度が上がる。週末は早い時間に満席。狙いの店があるなら早めの到着を。

思い出横丁 新宿区

新宿駅東口の改札を出てすぐ

新宿駅東口の改札を出てすぐ。朝7時から夜23時まで開いており、早朝にコーヒーと天然酵母のパンを食べる人と、夕方にビールを飲む人が同じカウンターを使う。観光客・会社員・高齢者が入り混じるこの風景自体が新宿の断面だ。

ビア&カフェ BERG 新宿区

年末は衣料品店などが早めに休みに入り、軒下を魚屋に貸し出す

年末は衣料品店などが早めに休みに入り、軒下を魚屋に貸し出す。業種構成がまるで変わる。30日が混雑のピークで、31日午前には品切れも。逆に遅い時間ほど売り切りたい店が値を下げる。

アメヤ横丁(アメ横) 台東区

この店から目と鼻の先に慶応年間創業の団子屋があり、二軒をまとめて回るのが向島の定番コース

この店から目と鼻の先に慶応年間創業の団子屋があり、二軒をまとめて回るのが向島の定番コース。あちらの団子は串に刺さずばらで出され、小豆餡・白餡・味噌の三色。さらに草餅の老舗を加えて「向島三大和菓子」と呼ぶ。三軒とも徒歩圏内だ。

長命寺桜もち 山本や 墨田区

月〜土15:00〜18:00、日祝14:00〜19:00は買い物専用時間帯で車両進入禁止

月〜土15:00〜18:00、日祝14:00〜19:00は買い物専用時間帯で車両進入禁止。この時間に行けば道の真ん中を歩ける。全長約1.3kmで東京最長、駅は中間地点にある。

戸越銀座商店街 品川区

早朝から開くが、11時前後にはもう行列が建物の角を曲がっている

早朝から開くが、11時前後にはもう行列が建物の角を曲がっている。人気の弁当は昼before に売り切れることが多い。隣の惣菜専門店は列が別なので、から揚げだけ買うならそちらに並ぶ。現金のみ。

蒲田 鳥久 本店 大田区

毎日15時と19時に定時コンサート

毎日15時と19時に定時コンサート。入店時にプログラムが配られる。それ以外の時間はリクエスト可で、レコードやCDの持ち込みもできる。所蔵盤はSP含め1万枚超という。

名曲喫茶ライオン 渋谷区

隣は私語厳禁のクラシック専門「ライオン」

隣は私語厳禁のクラシック専門「ライオン」。BYGはリクエスト自由、会話も自由で正反対。ムルギーを含めた百軒店の三軒を巡るのが通のコース。

B.Y.G 渋谷区

すぐ近くに名曲喫茶ライオンがあり、「ムルギーからのライオン」は百軒店を知る者の定番コース

すぐ近くに名曲喫茶ライオンがあり、「ムルギーからのライオン」は百軒店を知る者の定番コース。徒歩1分。昼はほぼ満席なので11時30分の開店直後が狙い目。

ムルギー 渋谷区

特に4階は店舗の多くが11時から12時の間に開くので

特に4階は店舗の多くが11時から12時の間に開くので、午前中に上がるとシャッター街のように見える。「4階が怖い」という噂が立つのは、この時間帯の印象によるところが大きい。午後になると人が増える。逆にその空気を味わいたいなら開店前に上がればいい。

中野ブロードウェイ 中野区

毎月4日・14日・24日が縁日

毎月4日・14日・24日が縁日。本来は24日だけだったが、1891年に移転してきた寺が人を呼ぶため「4のつく日」に増やしたのが始まり。この日は800mの商店街に露店が並び人出がまるで違う。

巣鴨地蔵通り商店街 豊島区

平日10時、土日祝は9時開店

平日10時、土日祝は9時開店。かつて軍需工場が多く、夜勤明けの労働者の需要に応えて朝から営業した名残。赤羽に朝から飲める店が多いのはこの歴史による。開店前から行列ができる。

鯉とうなぎのまるます家 総本店 北区

「東京さくらトラム」の愛称どおり飛鳥山や雑司ヶ谷が桜の名所

「東京さくらトラム」の愛称どおり飛鳥山や雑司ヶ谷が桜の名所。さらに荒川区の線路沿いには区民サポーターが手入れする約1万2000本のバラがあり、5月中旬〜6月上旬と10月中旬〜11月上旬に咲く。

都電荒川線(東京さくらトラム) 荒川区

銅像だけ見て帰りがちだが

銅像だけ見て帰りがちだが、同じ北口から徒歩15分ほどのところに制作会社が運営するミュージアムがある。こちらは水曜休館で不定休もあるので確認が要る。毎年5月には駅周辺でアニメのイベントが開かれる。この区が他と違うのは、観光地ではなく産業の現場だという点だ。

大泉アニメゲート 練馬区

希少部位は平日の口開けにしか出ない

希少部位は平日の口開けにしか出ない。カシラも早い時間に売り切れる。逆に口開けは慣れた客で埋まり、初心者には敷居が高い。シロ・アブラ・ガツ・煮込みで十分なら、平日の遅い時間の方がずっと落ち着いている。ネタが尽きればその日はそこで終わり。

宇ち多゛ 葛飾区

立石ではもつ焼き屋から始めてこの店へ移る流れが、決まったコースのように語られる

立石ではもつ焼き屋から始めてこの店へ移る流れが、決まったコースのように語られる。脂とタレで濃くなった口を酢飯で洗う順番だ。立ち食いなので回転は速いが、昼から飲む客が多く、思ったほど列は進まない。

栄寿司 葛飾区

平日は14時、土曜は12時開店

平日は14時、土曜は12時開店。夜の店ではなく昼呑みの店ということだ。立石が「昼呑みの聖地」と呼ばれる理由はこの営業時間にある。日曜は休み。カウンター中心の狭い店なので、週末は予約が無難。

おでん二毛作 葛飾区

参道を抜けて江戸川の河川敷へ歩くと「矢切の渡し」が今も運航

参道を抜けて江戸川の河川敷へ歩くと「矢切の渡し」が今も運航。東京に残る数少ない渡船。週末は少年野球の練習風景が見られる。

柴又帝釈天 参道 葛飾区

公園自体は24時間開いているが、施設ごとに時間が違う

公園自体は24時間開いているが、施設ごとに時間が違う。交通遊具は9時から16時30分まで(受付16時)。動物展示・ポニー乗馬・ふれあいコーナーは水曜から日曜と祝日のみで、月曜・火曜と祝日の翌日は休み。知らずに月曜に行くと遊具だけになる。

上千葉砂原公園 葛飾区

発祥の地という話が残っているだけでなく

発祥の地という話が残っているだけでなく、この区は今も東京都全体の収穫量の約四割を占める最大の産地だ。旬は冬で、霜に当たると葉に糖がたまって甘みが増す。関東の正月の雑煮にこの菜が入るのも、この地域から広まった習慣。冬に東京の定食屋で出る汁の青菜は、これである可能性が高い。

小松菜ゆかりの里 香取神社 江戸川区

毎月第3日曜の神明通りあさ市。1975年から続く

神明通り商店街が車両通行止めにして開くあさ市。1975年から続いている。生鮮品やお茶、コーヒー、菓子、雑貨が並び、屋台やフリーマーケットも出る。会場近くに児童公園やカフェがあるので、子ども連れでも回りやすい。

西荻窪 骨董通り 杉並区

11月第3週末は店を巡ってお茶をふるまわれる

2009年に始まった「チャサンポー」という街歩きイベント。11月第3土・日の2日間に開かれ、参加店舗で無料のお茶がふるまわれる(飲食店は除く)。展示会やワークショップを併せて催す店もある。2024年は雑貨店・ギャラリー・飲食店など56店舗が参加した。

西荻窪 骨董通り 杉並区

同じグループの劇場が徒歩圏に複数ある。規模が違う

本多劇場386席のほか、駅前ビル3階の駅前劇場180席、同じ階のOFF・OFFシアター80〜90席、ザ・スズナリ170〜230席、「劇」小劇場130席などが徒歩数分に散らばる。規模が小さいほど新進の劇団が使うことが多い。

本多劇場 世田谷区

月曜と火曜に休む。週二日の休館だ

休館日が月・火の二日あるので、週末の旅程に組むときは注意がいる。月・火が祝日の場合はその日は開館し、直近の平日に振り替えて休む。開館は10時から17時まで。

目黒寄生虫館 目黒区

日曜と祝日は休み。土曜は一時間早く閉まる

大学の施設なので日曜と祝日は休館で、夏季・冬季の休業期間もある。平日は17時までだが、土曜は16時に閉まる。見学の所要時間は、早足なら30分から1時間ほど。

明治大学博物館 刑事部門 千代田区

一年に三日ほどしか登れない

保存のため普段は近づけない。登拝が許されるのは正月三が日(1/1〜1/3)、山開きの7月1日、そして浅間神社例大祭が行われる9月第2土日曜のみ。7月1日は午前9時から午後3時頃までだ。

江古田の富士塚(浅間神社) 練馬区

六合目から急に険しくなる — 鎖をつかむ

入口の鳥居から階段が続くが、途中から傾斜が急になり手すり代わりの鎖が現れる。頂上まで5分もかからない高さなのに、靴が滑る人はここで止まる。雨の翌日は溶岩の表面が滑るので避けたほうがいい。

品川富士(品川神社 富士塚) 品川区

いつでも登れるが閉まる日がある

神社の案内によれば登拝はいつでも可能だ。ただし祭典、清掃や剪定作業、5月の薪能の際は閉鎖することがある。また夜間は暗く危険なので、日中に来るよう神社側が明記している。

千駄ヶ谷の富士塚(鳩森八幡神社) 渋谷区

登れるのは6月30日と7月1日だけだ

普段は塚そのものに登れず、富士山の山開きに合わせた大祭の二日間だけ登拝が許される。北区の案内では例年9:00〜20:00とされ、登拝は20時まで、祭礼終了は20時30分予定。この二日以外は下から参拝するだけになる。

十条冨士塚(十条冨士神社) 北区
11

毎月11日が「弁天様の日」だ

商店街では毎月11日に特別サービスを行う「弁天様の日」がある。この日を知っている客が狙って来るので、普段より人が多い。逆に静かに見たいならこの日を外したほうがいい。

ジョイフル三の輪商店街 荒川区

午前は高齢者、夕方は主婦 — 時間帯で客が変わる

ここは観光商店街ではなく生活商店街だ。惣菜店が多く、午前中は近所の高齢者、夕方は地元の主婦が買い物に来る。観光客が「昭和のままの風景」を撮りに来る時間帯と、実際に町が動く時間帯は違う。

ジョイフル三の輪商店街 荒川区

火曜と金曜だけ19時まで開く

通常の開館は10時から17時までだが、火曜と金曜は19時まで開く。仕事帰りに行けるのはこの二日だけだ。休館日は不定期で月ごとに違うため、公式サイトの開館カレンダーを見てから行く必要がある。大学構内なので学事日程によっても変わる。

早稲田大学演劇博物館(エンパク) 新宿区

店の由来

67

1924年創業

1924年創業。小麦粉を一切使わず、30種以上のスパイスを焙煎し野菜だけでとろみを出す。さらりとした質感なのに深い。スマトラ島のレシピを日本人の味覚に合わせたのが名の由来。

スマトラカレー 共栄堂 千代田区

1955年創業

1955年創業。靖国通りから一本入った路地、店前のトーテムポールと赤電話が目印。地下へ降りる狭い階段と壁一面の落書きが60年以上そのまま。

さぼうる 千代田区

1949年創業

1949年創業。生クリームを浮かべたウィンナーコーヒーを日本で最初に出した店とされる。戦後間もない時期に欧州のカフェを再現しようとした痕跡が今も残る。

ラドリオ 千代田区

ミロンガはタンゴを踊る舞踏会を意味するスペイン語

ミロンガはタンゴを踊る舞踏会を意味するスペイン語。開店から閉店までタンゴのLPだけを流す。音量があるので静かに話すなら隣のラドリオへ。

ミロンガ・ヌオーバ 千代田区

1903年創業

1903年創業。この街の古書店主の多くが修行を積んだ、神保町古書店街の源流とされる。1913年の神田大火で全焼するも即座に再開し、その時掲げた看板が現在の屋号。

一誠堂書店 千代田区

1978年創業

1978年創業。フランス料理のブラウンソースに野菜と果物、独自のスパイスを合わせ、「欧風カレー」というジャンル自体を生んだとされる。神保町がカレーの聖地になった起点。

欧風カレー ボンディ 神保町本店 千代田区

1880年創業

1880年創業。帳場の女性が厨房へ注文を通す独特の節回し「掛け声」で知られる。2013年の火災で全焼した後も、その声は変わらず復活した。

かんだやぶそば 千代田区

古書店街の真ん中にある画材専門店

古書店街の真ん中にある画材専門店。石造りの外観がそのまま残り、建物目当ての人も多い。本に疲れた時の休憩所として地元で知られる。

文房堂 千代田区

1760年創業

1760年創業。元は軍鶏鍋の店で、明治20年代に5代目の妻「とく」が、鍋の残り汁に玉子を溶いて飯にかける客を見て考案したのが親子丼の始まりとされる。

玉ひで 中央区

佃煮は素材でも調理法でもなく、土地の名から来た言葉だ

佃煮は素材でも調理法でもなく、土地の名から来た言葉だ。江戸初期に大阪の佃村から移ってきた漁民がこの島に住み、献上して残った雑魚を煮て保存食にしたのが始まり。今もこの一区画に、江戸時代から続く佃煮屋が三軒並んで残る。戦災を免れた地域なので、古い町並みもそのままだ。

佃煮 天安本店 中央区

昭和20年代、紙や習字道具が手に入りにくかった頃

昭和20年代、紙や習字道具が手に入りにくかった頃、水で溶いた小麦粉で鉄板に文字を書いて子どもに教え遊んだことから「文字焼き」と呼ばれ、もんじ→もんじゃに転じた。元は駄菓子屋の子どものおやつ。

月島もんじゃストリート 中央区

他店が狭く暗いのに対し、ここは天井いっぱいのシャンデリアと装飾

他店が狭く暗いのに対し、ここは天井いっぱいのシャンデリアと装飾。ギャラリーを兼ね、不定期に展示も行う。

Gallery & Bar アルバトロスG 新宿区

新宿西口「思い出横丁」の中通り、極端に狭い3階建て

新宿西口「思い出横丁」の中通り、極端に狭い3階建て。狭い階段で上下する構造そのものが体験。焼き鳥の煙の中を抜けて辿り着く。

ALBATROSS 思い出横丁店 新宿区

熊手商との値切りの駆け引き

熊手商との値切りの駆け引き。たっぷり値切って「まけた」と言わせれば勝ち。ただし値切った分を「ご祝儀」として置いてくるのが粋な買い方とされる。

花園神社 新宿区

酉の市には仮設小屋の「見世物小屋」が登場する

酉の市には仮設小屋の「見世物小屋」が登場する。都内で見られるのは事実上ここだけ。コロナ禍で中止されたが2023年に復活。ゴールデン街とは裏参道でつながる。

花園神社 新宿区

1970年は純喫茶だった。1990年にセルフへ変えた

1970年の開店当初は店員が席まで運ぶ普通の純喫茶だった。1990年にセルフ式へ切り替えて今の形になった。老舗が客を減らさないために格式を捨てた例で、そのおかげで新宿駅で最も安く珈琲が飲める場所が残った。純喫茶時代の名残は厚手のカップと壁の品書きの字に見える。

ビア&カフェ BERG 新宿区

明治期の石蔵を改装した建物で、2005年に建築家・隈研吾が設計

明治期の石蔵を改装した建物で、2005年に建築家・隈研吾が設計。天井が高く梁が現れ、ガラス越しに庭が見える。

根津 釜竹 文京区

1730年の大火後、町奉行・大岡忠相がこの店の辺りを境に南は瓦葺き、北は従来の茅葺きとした

1730年の大火後、町奉行・大岡忠相がこの店の辺りを境に南は瓦葺き、北は従来の茅葺きとした。ここまでが江戸という認識が生まれ、川柳が残った。店前に今もその句の看板が掲げられている。

かねやす 文京区

創業者・兼康祐悦が歯磨粉「乳香散」で成功し弟に暖簾分けしたが、後に元祖争いで訴訟に

創業者・兼康祐悦が歯磨粉「乳香散」で成功し弟に暖簾分けしたが、後に元祖争いで訴訟に。大岡忠相は芝を漢字「兼康」、本郷を仮名「かねやす」とせよと裁いた。

かねやす 文京区

どじょうは本来4文字

どじょうは本来4文字。初代が縁起を担いで3文字の「どぜう」に変えて看板を掲げ、200年以上その表記が続く。

駒形どぜう 台東区

ごま油だけで揚げ、濃いタレにくぐらせるため飯まで黒くなる

ごま油だけで揚げ、濃いタレにくぐらせるため飯まで黒くなる。サクサクを想像すると必ず面食らう。衣がタレを吸ってしっとりした状態がこの店の完成形。

大黒家天麩羅 本店 台東区

代々伝わる甘辛く濃厚なつゆは店主だけが作ることを許され、調合時は人払いをするという

代々伝わる甘辛く濃厚なつゆは店主だけが作ることを許され、調合時は人払いをするという。レシピは門外不出で店主の頭の中だけにある。

大黒家天麩羅 本店 台東区

1階は大衆酒場、2階は洋食「レストランカミヤ」、3階は和食「割烹神谷」

1階は大衆酒場、2階は洋食「レストランカミヤ」、3階は和食「割烹神谷」。一人なら迷わず1階。相席が基本でかえって気楽。

神谷バー 台東区

近くに直営「ペリカンカフェ」があり、同じ食パンを厚切りトーストで出す

近くに直営「ペリカンカフェ」があり、同じ食パンを厚切りトーストで出す。パン屋は日曜休みだがカフェは営業日程が異なる。

パンのペリカン 台東区

1895年創業

1895年創業。当時関東唯一の政府公認食肉処理場が芝区今里町にあり、そこから仕入れる店は屋号に「今」を付けた。新橋「今朝」、白金「今福」も同じ由来。「半」は創業者・相澤半太郎から。

今半 本店 台東区

1860年創業、浅草最古の蕎麦屋

1860年創業、浅草最古の蕎麦屋。永井荷風が通い詰め毎回同じ席に座ったと伝わる。彼が食べ続けた「柏なんばん」は今もメニューに残る。

尾張屋 本店 台東区

サシは多いほど良いという通念と異なり

サシは多いほど良いという通念と異なり、30ヶ月飼育で脂肪の融点が低くサシの細かい肉を「適サシ肉」と称して使う。脂の割合まで規定した独自基準。

ちんや 台東区

1717年創業

1717年創業。創業者はもともとこの寺の門番で、桜の季節ごとの落ち葉掃除に手を焼き、その葉を塩漬けにして餅に巻いて売ってみたのが始まり。つまり名物にしようとして作ったのではなく、厄介事を処理しようとして生まれたものだ。これが関東風桜もちの原型になった。

長命寺桜もち 山本や 墨田区

1925年創業の老舗だが、煮込みに赤ワインとブーケガルニが入る

1925年創業の老舗だが、煮込みに赤ワインとブーケガルニが入る。フランス料理をやっていた三代目が、先代の体調不良で店を継ぐことになった際に加えたものだ。だから東京の他の煮込みとは味の系統が違い、日本酒だけでなくワインが並ぶ。牛のシロとギアラだけを使い、六時間以上煮込む。

山利喜 本館 江東区

埋め立てであさりが獲れなくなり一度姿を消した

埋め立てであさりが獲れなくなり一度姿を消した。1981年に深川江戸資料館ができ観光客が増えると、地元の漁師に調理法を確認しながら郷土食として復活させた。

深川めし 江東区

全国300以上ある「○○銀座」の元祖

全国300以上ある「○○銀座」の元祖。1923年の関東大震災で銀座のレンガが瓦礫になった際、この街の商店主がリヤカーで引き取りに行き、水捌けの悪い通りに敷き詰めたのが由来。

戸越銀座商店街 品川区

待ち客は壁際の好きな席に座るが、案内係は入店順を正確に記憶して順番に呼ぶ

待ち客は壁際の好きな席に座るが、案内係は入店順を正確に記憶して順番に呼ぶ。番号札も名簿もない。数十人が入り乱れても間違えない。

とんかつ とんき 目黒本店 目黒区

社長インタビューで明かされた話

社長インタビューで明かされた話。十字に切る際、客の性別・年齢・体格を見て一口の大きさを調整する。歯が弱そうなら包丁を一回多く、大柄なら一回少なく。

とんかつ とんき 目黒本店 目黒区

東京のテレビ制作現場では「ロケ弁」の代表格として通っている

東京のテレビ制作現場では「ロケ弁」の代表格として通っている。多くの出演者が好きな弁当に挙げてきたため、日本では「食べたことはなくても名前は知っている」弁当になった。観光地の食べ物ではなく、仕事現場の食べ物であることがこの店の性格だ。

蒲田 鳥久 本店 大田区

1983年創業のこの店が羽根つき餃子の元祖とされる

1983年創業のこの店が羽根つき餃子の元祖とされる。創業者の八木功氏が中国・大連の羽根つき焼きまんじゅうをヒントに考案した。そして蒲田で「御三家」と呼ばれる残り二軒は、彼の弟と妹の店だ。つまり競合ではなく、一つの家から分かれたもの。これを知って食べると、三軒を回る意味が変わる。

中国家庭料理 你好 本店 大田区

江戸時代、彦根藩主・井伊直孝が鷹狩の帰りに門前で手招きする白猫に導かれ

江戸時代、彦根藩主・井伊直孝が鷹狩の帰りに門前で手招きする白猫に導かれ、雷雨を逃れたという伝説。この縁で井伊家の菩提寺となり、招き猫発祥の地の一つとされる。

豪徳寺 世田谷区

昭和元年創業

昭和元年創業。1945年の東京大空襲で全焼するも、5年後にまったく同じ造りで再建。ライオンのレリーフや柱の装飾は創業者・山寺弥之助が自ら彫ったもの。

名曲喫茶ライオン 渋谷区

1969年創業

1969年創業。B.Y.GはBeautiful Young Generationの略。地下のライブハウスは日本最古とされ、はっぴいえんど、はちみつぱい、頭脳警察らが出演した。1階の壁は彼らのサインで覆われている。

B.Y.G 渋谷区

1973年、「力を注ぎたいと思えるバンドがいなくなった」としてライブハウスを閉じ

1973年、「力を注ぎたいと思えるバンドがいなくなった」としてライブハウスを閉じ、約30年は貸スタジオに。2000年代にオーナーがBEGINのブルースに動かされ再開した。

B.Y.G 渋谷区

鉱山技師だった創業者・松岡憲策がビルマで食べた味を日本人向けに再現したのが始まり

鉱山技師だった創業者・松岡憲策がビルマで食べた味を日本人向けに再現したのが始まり。「ムルギー」はヒンディー語で鶏肉。見た目に反しフルーティーな甘みが先に来る。

ムルギー 渋谷区

再開発が続く渋谷駅のすぐ脇に、「のんべい横丁」という狭い飲み屋横丁がそのまま残っている

再開発が続く渋谷駅のすぐ脇に、「のんべい横丁」という狭い飲み屋横丁がそのまま残っている。この店はその中で九十年近く続く焼鳥屋だ。観光客が集まるスクランブル交差点から数分の距離だが、横丁に入った瞬間に時代が変わる。

鳥福 渋谷区

1966年に建てられた商業・住宅の複合ビルで、地下1階から4階までが店舗

1966年に建てられた商業・住宅の複合ビルで、地下1階から4階までが店舗、その上は実際に人が住む住宅だ。当時は高級マンションとして売られ、屋上には庭園やパターゴルフ場まであったという。「サブカルの聖地」はこの建物の本来の目的ではなかった。

中野ブロードウェイ 中野区

1980年、2階の分譲区画をさらに細かく区切った二坪ほどのスペースに

1980年、2階の分譲区画をさらに細かく区切った二坪ほどのスペースに、漫画の古本屋が一軒開いた。この店がセル画や古い看板、人形まで扱いを広げて成長し、1990年代の不況で空き店舗が増えるとその客を狙った専門店が集まった。今この建物に同系列の店舗が30以上散らばっているのはその結果だ。

中野ブロードウェイ 中野区

戦後の屋台から出発し70年以上「いつも変わらぬ味」を守る

戦後の屋台から出発し70年以上「いつも変わらぬ味」を守る。荻窪がラーメン激戦区になったのはこの店から。煮干しの効いた醤油スープと太い縮れ麺。

荻窪中華そば 春木屋 荻窪本店 杉並区

1961年、山岸一雄が東池袋で出した「もりそば」がつけ麺の原型

1961年、山岸一雄が東池袋で出した「もりそば」がつけ麺の原型。元は賄い料理だったものが常連の評判を呼び、正式メニューとなりジャンルそのものを生んだ。

東池袋大勝軒 豊島区

1715年、女中が針を誤飲して苦しんだ際

1715年、女中が針を誤飲して苦しんだ際、この寺の御影を水で飲ませたところ針が御影を貫いて出てきたという記録が残る。ここから「針抜き」が「とげぬき」に転じた。

巣鴨地蔵通り商店街 豊島区

1950年創業

1950年創業。近所に鰻の老舗があり悩む創業者に、妻が「大阪は同じ通りにお好み焼き屋が何軒もある」と共存を勧めたという。結果、鰻とともに鯉料理を看板にした。

鯉とうなぎのまるます家 総本店 北区

最盛期40路線あった都電で唯一残る区間

最盛期40路線あった都電で唯一残る区間。自動車社会で大半が廃止されたが、この路線は専用軌道が多く生き残った。道路上を走るのは12.2kmのうち1.7kmだけ。

都電荒川線(東京さくらトラム) 荒川区

この区は日本初のカラー長編劇場アニメが作られた土地だ

この区は日本初のカラー長編劇場アニメが作られた土地だ。1956年に東大泉に東洋一といわれた規模のアニメスタジオができ、そこから1958年にその作品が生まれた。1961年には手塚治虫が富士見台にプロダクションを設立し、日本初の連続テレビアニメを作った。今も区内にアニメ関連会社が90社を超える。

大泉アニメゲート 練馬区

1877年創業

1877年創業。東京三大煮込みの一つに数えられるが、実際に多くの客が頼むのは「肉とうふ」。牛煮込みと同じ鍋で煮つつ、肉を減らして大ぶりの豆腐を入れたもので、値段は煮込みと同じ。醤油と砂糖で甘辛く煮た、すき焼きに近い味わい。豆腐だけのものも別にある。

大はし 足立区

1887年創業のとらやは映画『男はつらいよ』1〜4作で寅さんの実家のロケ地

1887年創業のとらやは映画『男はつらいよ』1〜4作で寅さんの実家のロケ地。元は柴又屋で1989年に改名。2階へ上がる階段と歴代ポスターが残る。

柴又帝釈天 参道 葛飾区

日本の食卓によくある小松菜は、もともと名前のない菜だった

日本の食卓によくある小松菜は、もともと名前のない菜だった。1719年、八代将軍が鷹狩りでこの地に立ち寄った際、神社の神主が急ぎ餅のすまし汁に地元の青菜を添えて出した。将軍が味を気に入り名を尋ねたが、名がないと知ると、この村の名をとって呼べと命じたのが始まり。つまり地名が野菜の名になった。

小松菜ゆかりの里 香取神社 江戸川区

関東大震災後に移り住んだ文化人の邸宅から始まった

関東大震災で被災した文化人が、この一帯に多く移り住んだ。そのとき建てられた邸宅から家具や調度品が売りに出され、この街に骨董やアンティークを扱う店が増えたと伝えられる。1980年代にはすでに「骨董通り」のイメージが定着していた。

西荻窪 骨董通り 杉並区

1982年開場、客席386席。下北沢が演劇の街になった出発点

1982年11月3日開場。客席は386席と大きくはないが、この劇場ができてから下北沢が小劇場演劇の中心になった。運営は本多劇場グループで、代表の本多一夫がこの街にいくつもの劇場を開いた。

本多劇場 世田谷区

上野で修業した職人が独立し、この街に集まった

蒲田がとんかつ激戦区になった背景には、上野でのカツレツ流行がある。そこで修業した職人が独立して蒲田に店を出し、姉妹店や暖簾分けが続いて、今では50店以上が競っている。

蒲田 とんかつ御三家 大田区

8.8mのサナダムシ標本の横に、同じ長さの紐が下がっている

この館の代表的な展示は、人体から採取された全長8.8mの日本海裂頭条虫(サナダムシ)の標本だ。その横に同じ長さの白い紐が吊るしてあり、実際に引っ張って長さを体感できる。宿主だった男性は3か月間、自覚症状がなかったという。

目黒寄生虫館 目黒区

ギロチンと「ニュルンベルクの鉄の処女」は日本でここでしか見られない

複製品ではあるが、この二つは日本で唯一の展示資料だ。江戸時代の刑罰とヨーロッパ17〜18世紀の刑罰を対比させるため、1929年の開館時に併せて制作された。今造ろうとすれば数百万円は下らないという精巧な仕上がりだ。

明治大学博物館 刑事部門 千代田区

模型は町奉行の秘密書をもとに復元された

拷問・刑罰の器具は歴史資料として残される性質のものではなく、実物が手に入らなかった。そこで江戸後期に編纂された町奉行の秘密書『刑罪大秘録』の詳細な記述をもとに模型として復元した。1929年に制作されたその模型が、今も展示され続けている。

明治大学博物館 刑事部門 千代田区

富士山に行けない人々が町なかに築いた山だ

江戸時代に盛んだった富士信仰から、実際に富士山へ登れない人々のために富士山を模して築かれた小さな山だ。ここに登れば富士山に登るのと同じご利益があるとされた。表面は富士山から運んだ本物の溶岩で覆われている。

江古田の富士塚(浅間神社) 練馬区

東側が削られた山だ

今見える姿は原形ではない。大正から昭和初期に第一京浜国道が通り、東側部分が削られた。道路側から見上げると、山が不自然に切れているのが分かる。明治2年に築いて神仏分離で壊され、明治5年に再築した経緯もある。

品川富士(品川神社 富士塚) 品川区

都内に残る富士塚のうち最も古い

寛政元年(1789)の築造と伝えられる。1923年の関東大震災後に修復されたが、旧態をよくとどめており、東京都指定有形民俗文化財となった。円墳形に土を盛った構造で、富士山から運んだ溶岩は頂上付近にのみ配置されている。高さは資料によって6mと7mに分かれる。

千駄ヶ谷の富士塚(鳩森八幡神社) 渋谷区

将軍の花嫁が迂回路を作って避けて通った

文久元年(1861)、皇女和宮が14代将軍・徳川家茂に嫁ぐ際、この木の前を通るのは不吉だとして、前もって普請した迂回路を通り板橋本陣に入ったと伝えられる。木を菰で包んで真下を通ったという話もあるが、迂回路を造ってそちらを通ったことが史料で確認されている。

縁切榎(板橋宿) 板橋区

商店街が先ではなく、電車が先だった

商店街の公式案内によれば成立は1919年で、きっかけはその6年前、1913年の王子電気軌道(今の都電荒川線の前身)の開通だった。電車の終点に人が集まって店ができた順序である。今もアーケードは三ノ輪橋停留場から荒川一中前停留場まで線路と並行して続く。

ジョイフル三の輪商店街 荒川区

「東京三大煮込み」は一冊の本から出た言葉だ

太田和彦『居酒屋大全』(1990)が、北千住・大はし、森下・山利喜、月島・岸田屋を三大煮込みとして挙げたのが始まりだ。のちに立石・宇ち多゛とこの店を加えて五大と呼ぶようになった。公的な認証ではなく、一人の書き手の選定が定着したものである。

大坂屋(門前仲町) 江東区

建物自体が16世紀ロンドンの劇場の写しだ

坪内逍遙の発案で、エリザベス朝のロンドンにあった「フォーチュン座」を模して今井兼次らが設計した。正面に張り出した部分が舞台で、入口はその左右。図書閲覧室が楽屋、舞台を囲む両翼が桟敷席、前庭が一般席にあたる。つまり建物全体が劇場の図面である。

早稲田大学演劇博物館(エンパク) 新宿区

戦後の闇市が残した地形だ

1945年の空襲で一帯が焼け野原になったあと、駅周辺が闇市となり、それを再整備することで発展したのが今の大井町だ。その整備から漏れて残ったのが東小路と平和小路である。東京じゅうにあったこうした横丁は再開発でほとんど消え、今や数えるほどしかない。

大井町 東小路飲食店街 品川区

同じルーツの店がこの町に三軒ある

麻布十番には、1789年創業の「信州更科蕎麦所 布屋太兵衛」をルーツに持つ店が三軒ある。更科堀井、この永坂更科 布屋太兵衛、そして麻布永坂更科本店だ。ルーツは同じでも経営はそれぞれ別会社である。

永坂更科 布屋太兵衛 麻布総本店 港区

注意

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看板のナポリタンは並でも、普通の店の大盛りに当たる量が皿に山盛りになる

看板のナポリタンは並でも、普通の店の大盛りに当たる量が皿に山盛りになる。追加料金で大盛りにもできるが、健啖家でも勧めない選択だ。二人で一皿を分け、飲み物を各自頼む方が現実的。

さぼうる2 千代田区

場外市場の奥、特に仲卸が入る建物のあたりでは撮影を止められることがある

場外市場の奥、特に仲卸が入る建物のあたりでは撮影を止められることがある。商品や取引を撮られるのを嫌うためだ。撮っても何も言わない店もあるが、先に一言尋ねる方が確実。そして現金のみの店がまだ多いので、現金を用意していく方がいい。

築地場外市場 中央区

この界隈には「更科」を掲げる蕎麦屋が徒歩5分の範囲に三軒あるが

この界隈には「更科」を掲げる蕎麦屋が徒歩5分の範囲に三軒あるが、名が似ているだけで経営はまったく別だ。1789年創業の初代の血筋を引くのはこの店で、他の二軒は戦後に商標をめぐる争いと調停を経て今の名になった。店名だけ見て入ると、目当ての店ではないことがある。

総本家 更科堀井 麻布十番本店 港区

400年近く同じ場所にあったが、2021年時点で1階店舗の営業は停止

400年近く同じ場所にあったが、2021年時点で1階店舗の営業は停止。建物と看板は残るので「店」ではなく「江戸の境を示す史跡」として訪ねる場所。

かねやす 文京区

デンキブランは30度、オールドは40度

デンキブランは30度、オールドは40度。甘くて飲みやすいが度数はウイスキー級。「3杯で帰れなくなる」は地元の定番の冗談。

神谷バー 台東区

浅草には「今半本店」「今半別館」「浅草今半」があり経営が別

浅草には「今半本店」「今半別館」「浅草今半」があり経営が別。味も値段もメニューも異なるので、予約時にどの店か必ず確認を。

今半 本店 台東区

同じ雷門通りに本店と支店があり、本店は金曜、支店は水曜が定休

同じ雷門通りに本店と支店があり、本店は金曜、支店は水曜が定休。片方が閉まっていてももう一方が開いていることが多い。

尾張屋 本店 台東区

年末露店の冷凍マグロは表示価格が額面通りではなく、立ち止まるだけで半値を提示されることも多い

年末露店の冷凍マグロは表示価格が額面通りではなく、立ち止まるだけで半値を提示されることも多い。ただしトレイにラップを張り、その上に薄い身を乗せて厚く見せる商品もある。横から厚みを確認したい。

アメヤ横丁(アメ横) 台東区

保存料を使わないため、作った当日が消費期限になる

保存料を使わないため、作った当日が消費期限になる。遠方への土産には向かず、買ったその日に食べるのが前提だ。一日に作れる数にも限りがあり、桜の季節は予約分だけでその日の販売が終わることもある。繁忙期は店内で食べられない日もある。

長命寺桜もち 山本や 墨田区

四畳ほどの空間に六人が肩を寄せて座るカウンターが、各階にある構造

四畳ほどの空間に六人が肩を寄せて座るカウンターが、各階にある構造。二階へ上がるには梯子に近い急な階段を使う。酒が入ってから上り下りすることを考えると、飲む量を自然と加減することになる。大きな荷物はそもそも持ち込みにくい。

鳥福 渋谷区

営業時間が書かれていてもスープがなくなり次第終了

営業時間が書かれていてもスープがなくなり次第終了。遅い時間の訪問は賭けに近い。暖簾分けの店が全国に多く、系譜によって味が少しずつ違う。

東池袋大勝軒 豊島区

道路事業計画により、アーケードの一部が2024年から解体され始め

道路事業計画により、アーケードの一部が2024年から解体され始め、駅周辺の再開発も同時に進んでいる。商店街の途中にはすでに新しい高層建築が建ち、閉店・移転の貼り紙が出た店舗もある。反対運動が起きるほど地元でも意見が割れている。今見る風景は数年後に残っていないかもしれない。

ハッピーロード大山商店街 板橋区

夏はじゃぶじゃぶ池も開くが

夏はじゃぶじゃぶ池も開くが、水着姿や服が濡れた状態ではポニー乗馬とふれあいコーナーを利用できない。気温が高すぎる日は動物保護のため中止になることもある。水遊びを先にすると動物側は諦めることになるので、順番を決めておく方がいい。

上千葉砂原公園 葛飾区

クロークもコインロッカーもない

劇場内に荷物を預ける場所がない。ロビーで預かる場合もあるが公演団体により異なるため、主催者への問い合わせが必要だ。座席幅も広くはなく、大きな荷物を持って行くと困る。駅のコインロッカーを先に使うほうがよい。

本多劇場 世田谷区

人気の部位は昼のうちに売り切れる

丸一では11時10分ごろに極上ロース、11時30分ごろに上ロースが売り切れた日が報告されている。特定の部位を狙うなら開店前に着くのが確実だ。丸一は基本が昼営業で、夜は水曜と土曜のみ開く。

蒲田 とんかつ御三家 大田区

駅から徒歩12分。入口が目立たない

目黒駅から徒歩12分ほどで思ったより距離がある。建物の入口は非常に地味で、通り過ぎやすい。中に入ると図書館のように静かな空気だ。個人利用に限り撮影ができる。

目黒寄生虫館 目黒区

駅の改札から30秒の距離だ

西武池袋線江古田駅の北口を出るとすぐ前だ。国の重要有形民俗文化財が駅前にあるわけで、通り過ぎても気づかない人が多い。境内入口すぐ横の鉄道横断トンネルを通って反対側に出ると、飲食店や居酒屋が多くある。

江古田の富士塚(浅間神社) 練馬区

2023年に塚全体が奥へ移設された

前を通る都道460号線の拡張工事のため、2020年4月から塚を奥へ移設する工事が行われ、2023年に完了した。古い写真や案内に出てくる位置と今の位置は違う。2024年の大祭が再整備後の最初の大祭だった。

十条冨士塚(十条冨士神社) 北区

木の皮を削らない — 初代・二代はそれで失われた

かつては木の皮を茶や酒に混ぜて飲むと願いが叶うとされ、参拝者が削って持ち帰った。そのため二代目の木はどんどん小さくなり、今は保存のためコンクリートで固め「御神体です。削らないでください」と表示されている。初代の木は掌に収まるほど小さくなって祠の中に安置されている。

縁切榎(板橋宿) 板橋区

営業時間と定休日が資料によって違う

16時開店は一致するが、閉店は19時・20時・21時と資料が割れ、定休日も「日・月・祝」と「月・木・日・祝」に分かれる。古い情報がそのまま出回っているためだ。材料がなくなればそこで閉める店なので、確実を期すなら早い時間に行くしかない。

大坂屋(門前仲町) 江東区

2026年8月から展示が止まる

博物館の公式告知によれば、2028年の100周年記念事業の一つである館内改修工事のため、2026年8月3日から2027年3月頃まで展示を休止する。図書室の利用方法も変わる。この期間は建物の外観と前庭だけを見るつもりで行ったほうが安全だ。

早稲田大学演劇博物館(エンパク) 新宿区

元の布屋太兵衛は1941年に廃業している

三軒とも1789年創業を掲げるが、その元である「信州更科蕎麦所 布屋太兵衛」自体は1941年に廃業している。今の三軒は戦後にそれぞれ立て直されたものだ。どちらが「本家」かという問いには資料ごとに答えが違うので、三軒とも同じ根から分かれたとだけ知っておくのが正確である。

永坂更科 布屋太兵衛 麻布総本店 港区